相続・税務
相続した土地、売る？貸す？放置？
判断を間違えると損をする3つの分岐点
相続の手続きがひととおり終わり、少し気持ちが落ち着いた頃。
ふと、こんな疑問が浮かぶ方は少なくありません。
「この土地、これからどうすればいいのだろう」
急いで困っているわけではない。
売るにしても、貸すにしても、決断できるほどの材料がない。
だから、とりあえずそのままにしている――。
実はこの状態、相続した土地ではいちばん多いケースです。
そして同時に、あとから後悔につながりやすい分岐点でもあります。
今回は、相続した土地を前に立ち止まっている方に向けて、
判断を誤ると損につながりやすいポイントを、できるだけ分かりやすく整理します。
目次
相続した土地、まず悩むのはこの3択
相続した土地の選択肢は、大きく分けて次の3つです。
売る
貸す
そのままにする（放置）
この中で、実際に多いのは「そのままにする」です。
判断を先送りにしたくなる気持ちは、決して特別なものではありません。
ただし不動産の場合、何もしない時間にもコストが発生する という点は、知っておく必要があります。
多くの人が選ぶ「とりあえず放置」という判断
「使っていないから、お金はかかっていない」
そう思われがちですが、実際は違います。
固定資産税は毎年かかる
草刈りなど最低限の管理が必要
建物があれば、少しずつ劣化する
何も起きていないように見えても、
土地は静かに時間の影響を受け続けています。
判断を間違えると損をする3つの分岐点
分岐点① 相続してから、どれくらい時間が経っているか
相続して間もない土地は、売る・貸す・活かすといった選択肢が比較的多く残っています。 一方で、数年そのままにしていると、空き家扱いになったり、 解体前提でしか話が進まなくなるケースもあります。 時間が経つほど選択肢は少しずつ減っていく。 これは良し悪しではなく、不動産市場の現実です。
分岐点② 土地には「性格」があることを知っていますか
土地にはそれぞれ性格があります。 宅地なのか、畑なのか、市街化区域か、市街化調整区域か、 同じ建物を建て替えられるのかどうか。 これを知らずに判断するのは、 中身を確認せずに箱を処分するようなものです。
分岐点③ 数字に出ない「見えない負担」
土地は持っているだけで責任が発生します。 固定資産税、草刈りなどの管理、近隣への配慮、 場合によっては行政からの指導。 使っていないから関係ない、ということにはなりません。
不動産会社なら、どこに相談しても同じではありません
不動産会社にも、得意・不得意があります。
売ることしか考えない会社
条件が難しい土地は扱わない会社
査定だけで終わる会社
相続した土地ほど、
「どう売るか」より「どう考えるか」 が大切です。
迷ったら、まず整理から始めましょう
いきなり売る必要はありません。
今の市場での価値を知る
持ち続けた場合の負担を知る
選択肢を並べて整理する
この整理だけで、判断はずっと楽になります。
まとめ｜一番もったいないのは判断しないこと
相続した土地で、いちばん損をするのは
安く売ることではありません。
何も判断しないまま、時間だけが過ぎることです。
売る・貸す・持ち続ける。
どれも間違いではありません。
大切なのは、理解したうえで選ぶことです。
当社へのご相談について
相続した土地について、
「今すぐ売るつもりはないけれど、このままでいいのか不安」
そう感じている方は少なくありません。
当社では、売却ありきで話を進めることはしていません。
売らない選択肢も含めて、現状と将来の可能性を整理します。
判断を急ぐ必要はありません。
まずは話を聞いてみたい、整理だけしておきたい、
その段階で構いません。
▶ ご相談はこちら：https://takumi-sk.co.jp/wp/consult
