
査定価格=売れる価格ではない?県南エリアで後悔しないための売却ポイント
「この家、いくらで売れるかな?」
不動産売却を検討されると、まず気になるのが“価格”のことではないでしょうか。
取手市や守谷市、つくばみらい市など、茨城県県南エリアでは、近年つくばエクスプレスの沿線開発や住宅街の整備が進み、買い手の動きが活発な地域も増えています。ただその一方で、査定価格と実際の成約価格とのギャップに戸惑う方も少なくありません。
この記事では、「査定価格」と「実際に売れる価格(成約価格)」の違いをしっかり理解していただき、県南エリアで不動産売却を成功させるためのポイントを詳しくご紹介します。
査定価格とは?―売却のスタート地点
不動産会社に依頼すると提示される「査定価格」。これは、周辺の取引事例や現在の市場状況、土地・建物の状態などをもとに、不動産会社が「このくらいで売れそうだ」と判断した金額です。
査定には「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」などがありますが、県南エリアの住宅地では主に取引事例比較法が使われます。つまり、「似たような物件がいくらで売れたか?」という過去データを参考にする方法です。
たとえば取手市の戸建てなら築15年、土地50坪、駅徒歩15分といった条件を、守谷市やつくばみらい市の同様な成約事例と照らし合わせて、売れそうな価格を予想します。
ここで大事なのは、あくまで“予想値”であって、売れる金額そのものではないという点です。
成約価格とは?―実際に買い手がついた金額
一方、成約価格とは、実際に買主と売主が合意して契約が成立した価格です。これは、査定価格と必ずしも一致するわけではありません。
たとえば、以下のような要因によって変動します:
- 同時期に似た条件の物件が複数出ている(供給過多)
- 買主側がリフォーム費用を考慮して値引きを交渉してきた
- 売主側が早期売却を望んで価格を下げて応じた
つくばみらい市では、沿線の開発が進んでいる一方で、新築建売住宅の供給が増加傾向にあり、中古物件の価格が調整される場面も出てきています。
つまり、買主のニーズや地域の供給状況に応じて、成約価格は変化するということです。
査定額が高い=良い会社とは限らない理由
不動産会社によって査定価格はバラつきます。
ある会社は「3,200万円」、別の会社は「2,800万円」といった具合に、500万円以上差が出ることも珍しくありません。
このとき、「一番高く言ってくれた会社に任せよう」と思うのは自然ですが、そこには注意すべき点があります。
中には、媒介契約を獲得するためだけに高めの査定を提示し、その後に値下げを促すケースがあるからです。
「まずはこの価格で出しましょう」と言っておいて、数週間後には「反響がないので下げましょう」と提案されるという流れです。
結果として、売却までに時間がかかり、最終的には相場よりも低い価格で売ることになってしまうケースもあります。
適正価格を見極めるには?
取手市・守谷市・つくばみらい市といった県南エリアで適正な売却を行うためには、次のような視点が大切です。
- 査定の根拠を丁寧に説明してくれるか?
→「南守谷で過去3ヶ月の成約平均は2,850万円です」など、根拠のある説明が信頼の証です。 - 地域に詳しく、売却実績がある会社か?
→都内の情報には強くても、県南エリアの取引事情に疎い業者もあります。地場で活動している会社を選ぶことが成功への第一歩です。 - 価格戦略があるか?
→市場反応を見ながら「初期価格→見直し→値下げのタイミング」までを含めた戦略があると安心です。
“売れ残り”の印象を防ぐために
不動産ポータルサイトで日々物件情報を見ている買主にとって、「長期間売れていない物件」は、マイナスの印象を与えることがあります。
「価格に問題があるのでは?」「何か事情があるのかも」と勘ぐられてしまうのです。
そのため、最初の価格設定と販売のタイミングがとても大切です。
一度ついた“売れ残り”の印象は、なかなか消すことができません。
まとめ:信頼できるパートナーと現実的な価格戦略を
不動産売却は、人生の中でも大きな取引です。
「できるだけ高く売りたい」というお気持ちは当然ですが、売れ残ることで価格が下がってしまっては本末転倒です。
県南エリアでの売却を成功させるためには、地域の実情を把握した上で、現実的な価格設定と柔軟な売却戦略を提案してくれるパートナーを選ぶことが不可欠です。
私たちは、取手市・守谷市・つくばみらい市を中心に、不動産売却に強い地域密着の会社として、確かな実績と戦略でお手伝いしております。
「この価格で売れるかどうか、正直に教えてほしい」と思ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。
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